第7章 若葉の頃
翔くんも俺も、手でお互いのソレに触れるのは抵抗がなかった。
二人でソレを握りあい、擦り合わせていく。
「ハァハァ。」
「んっんっ。」
「…もう、出るっ。」
「俺、も…。」
俺たちは地面に熱を出した。
「こんなことまでしちゃったね。」
お互いクスクスしながら目が合って、ちゅっ。とキスをした。
スクールバッグの中からタオルを出して、白濁まみれの手と股間を拭く。
翔くんはタオルを持ってなくてハンカチで拭こうとしてたから、俺のタオルで拭いてあげた。
地面に出した白濁は、翔くんが持っていたポケットティッシュで後始末した。
身支度を整えると、翔くんが俺に抱きついた。
「智くん、大好きだよ。」
切な気な声と翔くんの温もりに胸が熱くなる。
「俺も、翔くんが大好き。」
色んな思いが込み上げてきて、何だか涙が出そうになった。
ずっと大好きだった。
男同士だから
友達の関係を壊したくなくて
勇気が出ないでいた。
告白は…翔くんからしてくれたね。
ありがとう。
タイミングを逃して言えなかったけど
俺のファーストキスの相手もね
翔くん
キミだよ。
END