第35章 恋日記
あれから4年が経ち、翔くんも成人を迎えた。
「24歳と20歳だとさ、4つ離れてるのが気にならなくなるね。」
翔くんは嬉しそうだ。
確かに今までよりは、気にならなくなったかもしれない。
翔くんの部屋のゴミ箱には、今日も牛乳パックが捨てられている。
僕よりも、身体はとっくに大きくなったのになぁ。
「智くんとの愛の儀式にさ、いつまでも応えてあげられる身体じゃないと。」
またそんなこと言って…。
んふふ。可愛い。
翔くんのビジュアルは更に磨きがかかり、明るい髪に左耳にはピアス。白い肌にぷっくりな赤い唇。
息を飲むほどの綺麗さで…
「智くん…またさ“僕でいいの?”なんて考えてない?」
「えっ…あ…。」
「俺は智くんだけなんだから。」
「んっ…。」
「あっ、ん。」
「愛してるよ、翔。」
「智…愛してる。」
今日もまた、キミを…翔くんを好きになっていく、僕の溢れる想いは止まらない。
「翔くんの隣は、僕だけだ。」
何度でも言ってあげるから。
END