第2章 sunny
「椿さんは好きな人に告白しないんですか?」
「んー ‥‥ 。したよ。でも返事貰えてない。」
「え!いつ言ったんすか⁉︎」
「‥‥一年くらい前。」
「え!!なんで返事聞かないんすか⁉︎」
あーあ、なんでこんなに話しちゃったんだろ。
直球すぎる西谷くんの言葉になんでも答えてしまいそう。
いや、もう答えてる。
「しつこい奴なんて思われたくないし、もう忘れてるかもしれないから。」
そう言うと西谷くんは少し黙って
「そんな事ないです。そんな風に思う奴は椿さんがどんなに好きになった人でも最低な男です。もしそういう男だったなら俺が全力でぶっ飛ばします!」
真剣な表情でそう言ってくれた。
今私は好きな人のことを悪く言われているのかな?
そうだとしても嫌な気持ちにはならない。
今までは清子が私のことを一番心配してくれていた。
でも、さすがに清子もそこまでは言わなかったな。
2人ともそれぞれの形で私のことを思いやってくれてる。
今、すごく嬉しいよ。
「そっか。ありがと。」
「椿さん。」
「ん?」
「泣いてるんすか?」
「そんなことない。見間違いだよ。」
「‥‥ 。俺、なんでも聞くんで全部言ってください。辛い事も嬉しい事も全部。」
「‥‥うん。」
聞こえたか聞こえないか分からないくらい小さい声と一緒に頷いた。
少し涙目だけど
嬉しいから自然と笑顔になる。
なんか西谷くんにはいっつも元気づけられるなあ。
私も少し頑張ってみようかな。