第1章 cloudy
どんなに楽しかろうが辛かろうが
時間はどんどん過ぎていく。
気づけば部活の引退が迫っていた。
でも俺は春高まで残る。
周りの奴らはもう受験だ、就職だって慌ててるが
もし、今バレーを辞めたら一生後悔する自信がある。
だから、1分だろうが1秒だろうが無駄にせず真剣に。
そういえば椿はそろそろ引退するって
誰から聞いたんだか忘れちまった。
特に理由はないが、ふと思い出した。
進路どうすんだろうな、椿は。
「‥クロ?」
「ん?なんだ?」
「‥‥そろそろ帰る。」
「悪りぃ!すぐ着替えるから校門で待っててくれるか!」
「分かった。」
ぼーっとし過ぎた‥
研磨明らかに嫌そうな顔してたな。
早くしろと言わんばかりに、
よし、終わった!
急いで研磨のとこ行かないとな、
流石にまずい。
部室のドアを閉めて
俺は校門へ走った。