第1章 EPISODE0 *ここから始まる
───11時1分
私は急いで事務所に来た
走ってきたので膝に手を置いて肩で息をする
貴「ふー。セーフ」
「いやアウトだと思うけど^^;」
貴「え?」
声がした方を振り返ると梶さんが立っていた
貴「わ!梶さん!おはようございます。梶さんも今日だったんですね」
梶「そー。今日急に呼び出されて…
せっかくのオフだったのに…」
梶さんは少し拗ねながらそう言った
貴「ふふ。そうなんですね」
梶「何笑ってんの?」
貴「いえ、可愛いなと思っ…はっ!あ、いや、なんでもないです/////」
私はつい思ったことを口にしてしまった
梶「何勝手に笑って勝手に照れてるのw
しかも照れるの普通俺の方だからw」
梶さんが大笑いしながら言った
貴「そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!」
私は少し拗ねた
梶「ごめんごめん。でもそろそろ皆来てもおかしくないのになんで他のオーディション受けたうちの事務所の人はいないんだろ…」
確かに
言われてみれば他の人は誰も来ていない
貴「そうですね。どうしてでしょう…?」
するとマネージャーが私が来ていたのに気づいたのか私と梶さんの所に近づいてきた