第7章 凌辱 ~後編~
「コレ、何だと思う? マオさんに、プレゼント。」
「はぁ……、はぁ……。ふ、っ、ぅ……?」
金本マオは、まだ浅く速いだけの呼吸を繰り返している。
「……。答えてよ……。」
私は、金本マオに回答を促す。しかし、金本マオは、緩く首を振るだけだった。全く以って、面白みのない。
「コレを今から、マオさんに、挿れちゃいま~す!」
我ながら、変なテンションで、明るく言い放った。そして、勢いよくタオルを取り払ったところで、金本マオの表情がまた変わった。
「―――――――な、……、ぁ……!?」
金本マオの表情が、絶望のそれに変わった。ようやく以って、自らの運命を直視したのだろう。そしてこの瞬間に、私の中にある最後の糸が、音を立てて切れた。
タオルにくるまっていたのは、両刃のナイフ。刃渡りにして20センチメートルほどのものだ。以前、セバスチャンに買ってきてほしいと頼んだものだった。それをいまから、この女に突き立てる。それを想像するだけで、私のナカは、歓喜に震えた。
「マオちゃんがだ~いすきな、“アレ”で~す! イイ声で、啼(な)いてくださ~い、どぉぞ!」
私の声も、興奮に震えていて、はしたないほどだった。それでも、そんなことは気にも留められない。私は、ナイフを勢いよく金本マオの陰部へと沈み込ませた。