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ゆりかご 【黒執事 R18‐G】

第1章 契約 ~前編~


 翔くんの瞳が、一瞬だけ、獣のそれに変わる。
「カワイイね、キリエ……。」
 優しい翔くんの声が、ぐっと低くなる。私は、自分の背筋がゾクリとするのを感じた。
「何でもするんだろう……?じゃあまずは、後ろ向いて……?」
 トロリ、お尻の辺りに感じる冷たい感触。多分、ローションか何か。
 その直後、自分の肛門に、勢いよく異物が挿入されたのを、明確に感じた。
「ひゃ、あ……!きゃあああああ……!!」
「キリエは、淫乱メス豚だね……!」
 翔くんは、そう言いながら、私の肛門に刺さっているモノを、勢いよく抜き差しする。正直言って、気持ちよくはない。むしろ痛い。でも、この痛みが、翔くんと私を繋いでいると思えば、それだって、私はいいやって思えるんだ。
「ひゃ、ん……!ふぅ……。あ、い、痛……!」
 私がそう言った瞬間、翔くんは私のお尻をピシャリと叩いた。
「気持ちいいです、もっとください、もういっこの穴にも挿れてください、だろう?」
 翔くんは興奮しているみたい。うん。平気。この程度の痛み、もう快感に変わってくる。ううん。変えなくちゃやっていられないもの。毎日毎日、私はいやなことばっかり。人にバカにされてばっかり。でも、翔くんは違う。そんな私の話をきいてくれて、私を女として扱ってくれる。私は今、翔くんを失うのが怖い。翔くんがいなくなったら、私の周りは敵ばっかりになってしまう。そんな風になったら、私、本当に壊れちゃうよ。
「……はぁ……、きもち、いい、です……。と……、もっと……。」
「聞こえないなァ!」
 翔くんは、また肛門に刺さっているものを抜き差しした。私は、気が狂いそうだ。
「もっと……、くださ……ひゃあ!?」
 翔くんが、私のクリトリスを指ではじいた。それだけで、おかしいぐらいに感じてしまう、私の躰。
「ちゃんとおねだりできなけりゃ、もっとひどくする、よ……?」
 翔くんの声が、私の脳髄に響く。うん。ちゃんと言わないと。
「もういっこの、穴にも、挿れて……、くださ、い……!」
「ホラ、イけ……!」
 そう言って、翔くんは、私の肛門に刺さっているモノをそのままに、私のもうひとつの穴に、勢いよく自身を突き刺した。


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