第1章 Wake up, Me!!
鏡の向こうの彩菜と目が合う。
「ねぇ遥。」
並んだあたし達はラブラブなプリクラみたいに見えた。
ハートやLOVEなんて落書きが脳内合成される。
「なーに?」
鏡の向こうのあたしは上機嫌な顔をしていた。
いつかこのワンピースを着た彩菜とデートしたい。
ご飯食べて、映画観たりして、ゲーセンではしゃいだり、ショッピングも楽しんで出来そうだ。
それで記念にプリクラを撮って、あたしの携帯に貼りたいな。
彩菜が反則級の笑顔で笑った。
「先輩とのデートに着ていったら、可愛いって喜んでくれるかなー?」