第1章 Wake up, Me!!
思春期には同性愛的性質を持つ事があり、それは一過性のものである事がほとんどである。
・・・らしい。
恋愛的思考に未熟な子供達が、自分の事をよく分かってくれる身近な親友なんかにときめいてしまうのは、まぁ仕方ない事なんだろう。
異性には分からないところを理解してくれるし、自分にしか見せない気の抜けた表情なんて見れちゃうんだ。ドキッとしない方がおかしいんじゃないだろうか。
特に女同士は大変だ。
どうして女子ってこう、簡単に「好き」だの「デート」だの「結婚する」だの言うんだろう?
さらには頭を撫でてきたり、腕にしがみついてきたり、ボディタッチの雨嵐。
これだけパーソナルスペースに踏み込まれたら、そりゃあ好きだって勘違いしちゃっても仕方ないよ。
・・・あたしも絶賛勘違い中なんだけどさ。