第49章 海水浴Another~オールⅡ~
『おしおき』と称して、
連れて来られた先は男湯。
リオは皆の背中を流したり、酒を給仕したりと動いていた。
女中さんにお酒の追加を頼み
温泉に戻ってきたリオに信玄が
「俺もお願い出来るかな?」
と、手拭いを差し出しつつふんわりと笑顔を向ける
「あ、はい、じゃぁ......きゃっ」
手拭いを受け取り、信玄の背後に回ろうとするリオの腰を信玄が捕らえ、彼女を引き寄せた
そのまま、耳元で
「背中じゃなくて、前だよ、姫」
自分の胸をトントンと、指で指し示す
その様子を見て、一気に頬を赤らめるリオ
普通に考えて、流すのは背中だと思っていた一同
「信玄様!成る程!じゃぁ僕も後で.....あ、背中は自分で洗うから、リオさん」
感心した様に佐助がぽんっと手を打って、徐に自分の背中を洗い始めた