第37章 White lie~三成~※R18※
彼女を安心させる為
私は優しい嘘をつく
組み敷いた体を浴衣の上から撫でながら
成るべく安心させる様な声色で
「神様は何処からでも見てます、リオ様。あの様な場であなたを抱くのは......心許ない」
言い終わるが早いか否か
また彼女の唇に自分の唇を重ねた
鼻から漏れる
リオ様の矯声
全てを自分の物に、沸き上がる想いが
溢れて止まらない
こんなにも誰かを求めて止まない自分が
あったであろうか
私を良く知る
お三方が興味をそそられるのも
分かる気がする
甘い唇を味わいながら
そんな風に思っていた
絡ませ合う舌先を存分に感じながら
彼女の浴衣の帯をほどく
月明かりの元
晒された彼女の肢体
昼間に見た卑猥な姿も魅力的ではあったが
全てをさらけ出して
恥ずかしそうに瞳を閉じる
そんな彼女の姿の方が
自分の激情を煽る