第28章 Low-grade fever of crimson※R18
それがびくんと、大きく体の中で跳ね
最奥を貫いた瞬間
体の中を何かが駆け上がり
目の前が真っ白になる
びくびくと、波打つように
注がれる幸村の熱
暫く二人、抱き合ったまま
お互いの熱を分かち合って居た
ふと、リオが幸村の頭を
あやすように撫でる
「幸が、何で自分を情けないなんて思っちゃうのか分からないけど、何だか凄く.....可愛い」
幸村の頭を優しく撫でながら
ふふっと笑うリオ
「お前.......そんな事言って」
「え......あぁっっ」
ちゅうっと首筋を吸われる
「俺を可愛いなんて言った事、後悔させてやる....」
「あっ、まっ........」
否定の言葉を唇で塞がれ
再び熱を浴びせられた
唇から体全体に広がってゆく
柔らかな痺れ
ふれ合う体温は少し高くて
心地良いそれは優しい微熱
その夜何度も何度も二人はお互いの熱を
確かめあった.......