第6章 マイ・スイートハート ※【赤葦京治 続編】
そんな宣言されても…!
京治さんの自己申告に戸惑いつつ、その手の動きを眺める。
「好きなの?胸…」
「嫌いな男なんていないよ」
「…他の女の子のおっぱいにも、目、行く?」
「まあ、露骨な格好してる人のなら見ちゃうよね」
ガーン…。そう…だよね…。そっかぁ…。
男のサガだから仕方ないよね…。
うう…、でもでもっ…!
「じゃあ…なるべくでいいから…見ないで…?」
こんなこと言う女、ウザい…?
そう思いつつ、やっぱり私だけ見て欲しくて小さく呟いた。
「なるべくでいいの?」
「う…。だって、見ないで、なんて無理でしょ?」
「うーん。どうだろ?」
「その代わり、私のならいっぱい見ていいから…」
途端、京治さんの唇が弧を描く。
…しまった。これ、イジワルされたんだ。
私の反応を見て、楽しんでる顔だもん。
急に恥ずかしさに襲われて顔を背ければ、京治さんの唇が追いかけてきてそっとキスされる。
「大丈夫。興味があるのは、汐里のだけ」
京治さんの舌が、固くなったてっぺんを遊び始めた。
舌と唇とで唾液を絡めていく、イヤラシイ音。
コリコリ舌先で弄られて甘噛され、膨らみにも吸い付かれて…
「んんっ…、や…、それ、」
「もうこんなに固くなってる」
「そん、な…見ないで…」
「さっき見ていいって言わなかったっけ?」
…そうでした。
「こんなエロいのが目の前にあるのに、見るなって方が無理」
「んっ」
指先でそこを摘まみながら、また私の胸に顔を埋め、膨らみに吸い付く。
「満足…してくれる?」
「当たり前だろ?もう、俺のだからね」
すぐそばにある、縦に走る傷にも唇が寄せられた。
何度もそこに触れるキスは癒してくれるみたいに柔らかくて、ちょっと擽ったいくらい。
「これも、俺の」
「…うん」
こんな風に優しさで包んでくれて、甘くて、ほんのちょっぴりイジワルで…
やっぱり大好き。
私、今すっごく幸せ…。
胸に触れていた手が、徐々に下の方へ。
ウエストをなぞり、太ももを撫でていく滑らかな手つき。
一枚だけ纏った下着の上から輪郭を確かめるようにお尻を触り、段々とその場所に近づいて行く。
「っ…」
思わず太もも同士をくっつけ、それを阻んでしまう。