第2章 この腕の中の君 ※【黒尾鉄朗 続編】

さっきお預け食らったことなんて、この際どうでもいい。
こんなストレートに俺を求めてくれるなんて、最高だ。


「キスは？もう終わり？」

「まだしたい…けど……」

「他のこともしたい？」

「うん…」

「欲張りだねぇ。どうすんの？」

普段、主導権を握るのは俺。
でも取りあえず今は、それを譲ってもいい。
こんなエロく仕上がった梨央を、もう少し見ていたい。


「さっき約束したでしょ？だから、いっぱいサービス、してあげるね？」


可愛らしく笑うと、俺の浴衣の裾が開かれる。
焦らしたり戸惑ったりなんてなくて、梨央の手はスルスルと下着を脱がせていく。

開放されたそこがどうなってるかは、わかりきってる。
梨央の唇は、猛った俺の場所にためらいなく食いついた。

「……っ」

思わず漏れそうになる声を飲み込む。

口でしてる時の梨央は、俺が攻めて喘いでいる時とはまた違ったエロさ。
こんなグロいもんを、本当に愛おしそうに咥えてくれる。
さっきまでキスしていた舌も唇も、今は俺を気持ちよくしてくれるためだけに、そこにある。


「ん…おっき…。……固い、ね…」


滑った舌と、熱い口内。
酔ったって言ってたのは、本当みたいだ。
いつもされてる時より、口の中が熱い気がする。

やべぇ……。
咥えられてるだけじゃ、もう足りねぇ……。


「んん……っ、ん！？…」


起き上がって太ももに手を滑らせ、梨央の浴衣を捲り下着を脱がせる。

それから、そこに顔がくるように寝そべった。
俺の下半身も、梨央の目の前へ。


「ほら、続けて。梨央のことも気持ちよくしてやるから」


「え…うん……」


梨央の腰を掴んで、俺の顔の前まで引き寄せる。
脚を開かせれば、熟れて蜜を潜ませた場所がすぐそこに。


「いい眺め。キスでこんなに濡らしちゃったの？それとも、俺のを咥えて？」

「やぁ…見ないで……」

「見ねぇでどうやってシックスナインすんだよ？ココは舐めてくれって言ってるぜ？」


俺も相当興奮してるから、細やかな舌使いなんて無理だ。
躊躇いなくそこに舌を捩じ込む。
途端、ぐちゅっ、と鳴る厭らしい音。


「やぁぁああっ…ん…！」


震える梨央の声は、すぐに届いた。