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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第25章 Scarlet Heart…II


《はは。だろう?そのあたり、本当 政府は分け隔てないよね。

あと、上橋》


「はい」


中也が携帯を菜穂子に渡す。

シートベルトを締めて、黒服たちがバタンバタンとドアを閉めてゆく。




《今夜、少し出られるかい?》

「はい。三島幹部の仰せの儘に」


平坦な声で、それでも頷いて返答した。



しかし、今のままでは菜穂子の異能力に使用制限がある。



【獣の奏者】は、菜穂子の一存では、

緊急時以外は勝手に使用出来ない。


ただ単に、直属の上司である三島が『良し』と言えば使っていいというだけの制限。



「異能力の使用許可を」


《嗚呼。 勿論、存分に。》



要件を聞く、もしくは言う前に使用許可が出た。

何があっても使って良しということだ。



黒服の部下が運転し始め、車が発進する。




「何をすれば宜しいですか?」

《今夜、バージンキラーが沢山出る。想定では六人》



六も、と思うか

今までの一夜一人が甘かったのか。




「了解しました。


今夜は早めに、残らず処理しておきます。」




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