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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第21章 Garden of Daydream…III


「説却……真冬?

時に 私は一つ、貴殿に物申したいことがある。
想像はつくか?」



《さてな。ふふ、言葉にせねば判らないこととて沢山あろうよ。》



きっと絶対に、この彼女は判っているのだ。


真冬はそれでもしらを切り、面白く笑う。

昔から変わらないな。




名が変わったとしても、変わらないものの方が膨大に多い。




「そうか。
では、憚らず言わせて貰うぞ。

私と貴殿が、夫婦になっているというのはやんごとなき事情が?」




それについては、悪いことではない。

むしろ悪い羽虫が集らなくて良い。



《嗚呼……ふふ、やはりそれか。

ふふ、いやなに、思ったよりあるじ殿の
面白い反応が見れたからな。

ふふ。》





悪びれる様子もなく、真冬はそう言って笑う。



自然とため息が出たのは、気のせいではないだろう……





「……どう収拾つける気なのだ……」

《ならばいっそ、現実にしてしまえばいい。そんな案は浮かばなかったのかや?》


「乱歩に怒られる」




もっともさね、と真冬が意地悪げに笑った声が聞こえた。
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