第20章 Garden of Daydream…II
「矢張り間違っていたのか。これでは駄目だ」
「おい、三島」
うん、と何やら一人で勝手に見越したものがあったのか
三島が冷めた瞳で千々になったバージンキラーを見た。
「中也。上橋。
その遺体は部下に運ばせるとして、すぐ帰還して幹部会議だ。」
「は!? オイ、ちょ……っ!
一人判ったような事言っッてんなって……!」
話は後だよといった調子で、先を歩いて車に乗った三島を
慌てて追いかける菜穂子。
「ッたく……これだから幹部なンてのは……!」
取り残された中也も、すぐに別車両へと急いだ。