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威 風 堂 々【文豪ストレイドッグス】R18

第17章 もういいかい?


電話を切った福沢が、


「……という事だ。
依頼が終わるまでの数日は、帰ってこない。」


ため息をかすかに吐いてからそう言った。



やり過ぎた、と誰もが一瞬思っただろう。



仕事がまた別の仕事を呼んだらしい。

それの積み重ねが、随分事態を面倒なことにしつつある。





「……荷物…ということは、その方は社長の家に住んでいるんですか?」



しかし太宰の前で今の会話は墓穴だった。

突っ込まれない訳がない。




「……嗚呼。太宰。

そこの席の人は……」




国木田が福沢へと視線を仰ぎ、福沢が険しい表情はそのままに

腕を組んだ。





「私の妻だ。」



福沢のその言葉に、ぶふ ––––ッ!と国木田が盛大に吹いた。
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