第5章 練習だから...ね?
黙ってじゅんじゅんの話を聞いていた。
じゅんじゅんは何にも考えてない軽い人だって勝手に思ってたけど、じゅんじゅんもいろんな想いを胸に、今日まで来たんだって。
そう思うと、妙に親近感が湧いてきた。
何とか応援してあげたいなんて思えるようになって....。
僕なんかよりも断然ドラマチックで、完全にリアリティなくて...でもキスしたの見ちゃったらそれは認めざるを得ない。
現に、この前の神谷さんのラジオの時の豹変ぶりは凄かったし、神谷さんもじゅんじゅんの事__...
きっとそう。
「もうすぐ出来そうなんだ、神谷さんと。」
じゅんじゅんが正座をして、真面目な顔で言う。
「何が?」
僕はキョトンとして聞く。
「...セックス。」
じゅんじゅんは少し恥じらいながらも答えた。