第2章 ラジオ収録

「今日のじゅんじゅんと付き合ってるとかって…。」

そうやって聞こうと思ったんだけど、今日の
神谷さんのキレ具合。
話題にしないほうが良いかな。


「どうしたの? 小野くん。」

いつもの微笑みで、さっきのことがなかったみたいに
なってるのが、より怖いし聞きづらい。


「何でもないですっ...!」

僕はあってしまった目を慌ててそらすと言った。

「そう?」

その時はそれだけで会話は終わってしまったけど、

あの時詳しく聞いて事実を知っていれば、あの時.



あんなにも傷つくことはなかった。

僕は今でも、後悔している＿＿＿