第2章 ラジオ収録
今日はDGSの収録日。
あの、僕にとってはちょっとした事件だった出来事についても心の整理が出来てきた。
けど、また神谷さんと会うとぶり返しそうで1週間会ってないせいで余計ドキドキしてきた。
やっぱり、恋なのかな...?
「おはよ〜、小野くん。」
「おはようございます...。」
明るく挨拶をしてくれている神谷さん。
でも僕は恥ずかしさで徐々に声が小さくなっていく。
神谷さんはこの前のこと、酔ってて覚えてないけど、
僕は昨日のことのように鮮明に覚えてる。
「どうしたの? 小野くん。熱でもある?」
僕は思い切り首を横に振る。
「でも小野くんが変なのはいつものことだから___」
神谷さんがそう言うとスタジオは一気に笑いに包み込まれた。
僕もいつもの雰囲気で笑った。
でも、この前よりも大変な事件が起きるまで、
もう時間はなかった____。