• テキストサイズ

日章旗のデューズオフ

第4章 SSS キャラ×男主:漫画作品篇(―/2日更新)



★AK潮田渚

最近の渚はよく笑う。昔からお母さんとの事があってあまり楽しそうに笑いやしなかったし、椚ヶ丘中学校のE組に編成されてからは一段と塞ぎ込むようになったのに。ここにきてどうしたんだろう。
ちょうど渚と俺の家を境に学区が異なっていて、俺は隣町の中学校に通ってる。だから学校が終わった後、勉強会という名の空き時間に俺の部屋で菓子を食べながら話したりゲームをするのが日課になっていた。
「名前、どうしたの?」
「なぎさ、最近何考えてる?」
「ははは……随分とアバウトだね」
「上手く言えないんだけどさ、昔のなぎさってなぁんにも考えてなかったよね。考えるのを諦めて頭の中を真っ黒に塗り潰してた感じ」
「そう見えてた?」
「うん。でも今は何かを考えてるのはわかる。それが楽しいことなんだろうなってことも。うーん、不思議と内容は全く読めないけど」
「まあね。読まれないようにするのも学習の内だから」
「そっかー、いつかソレ、教えて貰える?」
「そうだね。僕達が中学を卒業したら教えてあげられるよ」

★BL朽木ルキア

「いつもルキアがお世話になってます」
「お、おー」
ぼくが頭を下げると黒崎くんは戸惑いながらも返事をしてくれる。しかしルキアのお気に召さない反応だったらしくて盛大に頭を叩かれていた。その巨大なハリセンはどこから出したのかな。
「ってぇなぁ!」
「たわけっ! 名前様を前になんという莫迦面を晒しておるのだ貴様はっ!」
「普段の顔だわ!」
なんだか仲睦まじくて二人のやり取りに失笑すれば、ルキアは『ハッ』としてから頬に朱を差した。真央霊術院時代の先輩後輩って間柄なだけなんだけど実の妹のように可愛がっていたお陰か彼女は無条件でぼくを慕ってくれている。
それでもどこか一線を引いたような、ふとした瞬間に蔭を見せるルキアを心配していたのだけど、黒崎くんのような友人がいるのならもう大丈夫だろう。

/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp