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渉英なのか英渉なのか

第1章 「鳩」


「なら、僕と渉から一文字ずつもらおうか?」
『Amazing☆いいですねぇ!』
「じゃあこっちが白英ね」
『こちらの貴婦人は?』
「おや、そちらはお嬢さんだったんだね?」
どうやら雌と雄のつがいだったらしい。
『新婚さんなんです☆』
「でもやっぱり白渉さん、かな…」
『はくえいさんと、はくわたさんですか!』
案の定凄いネーミングに、渉は目を丸くする。
「シンプルだけどamazingで素敵だろう?」
『はい☆不思議でamazingで素敵です♪』
2人とも見つめ合って微笑む。

仲良く寄り添っている白英さんと白渉さん。
仲良く寄り添っている英智と渉。

このままずっと寄り添い続け事が出来ますようにと、渉はこっそり願った。


ある冬の、病院での話である。
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