第4章 後日談︰僕の誕生日 side.右手の人
それに、1月なのに英智の部屋の窓を開けっぱなしにしたとは…あとで説教ものだな。
『程々にしておいてね?何故か敬人に怒られると、その日渉が上機嫌なんだ。なんだか嫉妬しちゃうよ。』
冗談も程々にしておけ英智。
『ふふ、僕は本気だけどね?まぁその日は1月なのに暖かかったから僕は平気だよ。それに…部屋も暖かったし、渉のことだから僕が起きるタイミングを狙って部屋に入ったんじゃないかな。』
確かに日々樹はそういう所抜かりなさそうだな。
『でね、僕が昨日のために準備しておいた服があったんだけど。渉と対になるにはしっくりこなかったんだ。』
まるで小学生の遠足前夜の準備の仕方だな。
『そしたら渉がね、僕専用の渉とお揃いの服をプレゼントしてくれたんだ。流石は渉だよね』