第2章 今日は私とポッキーゲーム
氷帝学園に王様がいる
言わずもがな跡部景吾、その人だ
氷帝の人間でなくても知られている
その名の知名度は計り知れない
しかし、氷帝にはもう1人
彼と並ぶ程の有名な人間がいるのだ
しかも女子生徒
いわば女王というところだろう
いや、彼女にそんな気高い名は似合わない
跡部景吾にはオーラがある
一般人とは違う、確かな何かが
彼女の見た目は一般人そのもの
何も変わった所はなく有名になる意味が
分からないというくらいだ
だから彼女の名前を知っている人間は
とにかく沢山いるのだが
街中で声をかけられたりなんてしない
いわゆる地味な見た目が
彼女だと思わせない
それを狙っているのか
ただなにも気にしてないのか…
きっと後者だろう
彼女をよく知っている人間は皆そう言う
彼女の名は氷月椎
ちなみにテニス部マネージャーである