第14章 虹の暴走
『・・・・・・ああ、やっぱり?』
【夢】
「分かってたの!?」
まぁ、バス停とか・・・ト○ロでもそういうネタあった気がするし・・・
それよりも、やっぱり親に会いたいっていうのが子供の考えだと思ったから
『・・・やっぱり会いたいよね、お父さんに』
【夢】
「・・・うん。会いたい」
『・・・・・・大丈夫、会えるよ』
まだこの世界から居なくなった訳じゃない。
大丈夫。会える、必ず。
【夢】
「・・・なんか、お姉ちゃんが大丈夫って言うと、ほんとにそうなる気がする」
『え~っ嬉しいこと言ってくれるねこのー!』
ぎゅっと抱きついてくれた夢ちゃんを抱き締め返す。
『・・・夢ちゃんのパパは、絶対に元気だから。
だから、なにも心配しなくていいんだよ』
うん、小さく聞こえてくる。
いつもはツインテールで揺れる髪を、優しく撫でた。
さらさらの髪が指の間を通っていくのが面白い。
先輩が頭を撫でたがる理由が分かったなぁ