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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第14章 虹の暴走





──コンコンッ


『ん? はーい?』



ドアが鳴る。

持っていた月バスを置いて、立ち上がった。





そう、ここは虹村先輩の部屋。





今はお風呂中で居ないけど、先輩に用なのかな?



【夢】
「・・・はちお姉ちゃん、いる?」


『!! 夢ちゃん!?
うん、いるよ!』


予想外の人物に、呆気にとられた。


なんでまた夢ちゃんが・・・





・・・・・いや、原因は分かっている。




大方、さっきの件についてだろう。

先輩に聞かれたくないことなのかな



『・・・入って入って。

どしたの?夢ちゃん』



中へ促して、腰を下ろさせる。

既にパジャマに着替えていた夢ちゃんは、そのままベッドにダイブした。


『ぅえ!? ちょ、大丈夫??』


【夢】
「・・・うんっ

・・・ここがお姉ちゃんとお兄ちゃんの愛の巣なんだね」


『はぅあ!?!?』



持ち上げかけていた月バスが爪先に落ちてきた。


痛い。うん痛いが・・・!

それよりも!!


『ちょ、いきなりどうしたの?
あ、愛の巣とか・・・そんな言葉どこで・・・』


【夢】
「夢だってそれくらい知ってるよー!
・・・だからね、よく悠真と話してたの。
お兄ちゃんの部屋は二人の愛の巣だから、あんまりお邪魔しないようにしようって」


『ぐはっ!!?』




・・・まじかよ





まだ小学生だぞ!?

なのに・・・・・・・最近の小学生はそれくらいの言葉知ってるのか・・・?




・・・あー・・・なんか負けたかもー




・・・・・・・ん?なにに?







『はっ! そんなことよりも!

何か話したいことがあったんじゃないの?』



我に返りそう訊くと、夢ちゃんもはっとして顔をあげた。

忘れてたんかい




【夢】
「・・・・・・あのね、お姉ちゃん。




夢ね・・・お兄ちゃんには言えないことをしようとしてた・・・」





『・・・例えば、どんなこと?』






【夢】
「・・・・・・・・あのね、

















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