第11章 消えていきそうだ
もうそろそろ、あの日が来る頃だろうか。
そう・・・試合形式によるテスト。
この瞬間がいつ来るのかと、勝手にヒヤヒヤしていた。
【黒子】
「───はちさん。」
『う、わぁぁぁあ!?』
と、思っていたところに本人登場。
うわ、マジでわかんないな。
【黒子】
「すみません、おどかしてみました」
『シャレになんないからやめ!!』
なんだよ、普通ここは「前から居ました」とか言う場面じゃないの!?
めちゃくちゃビックリした。
【黒子】
「すみません
・・・でも、ちょっと報告したいことがあって」
『ん?なに?』
そういうとちょいちょいと手招きする黒子くん。
私より少し小さい彼のために、少し屈んでみせた。
それに、ちょっと不服そうな顔をしたけど、私の耳に口を寄せて話し出した。
帝光バスケ部を変える一言を。