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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第42章 エピローグ


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『うわ、ちょ、先輩はやく!』

【虹村】
「うっせーなっ、準備してるわ!」




バタバタとうるさい部屋。

今日は渡米の日だ。


早朝の出発なのに
先輩が寝坊するから・・・。

【虹村】
「おまえも寝てただろ!」

べしっ

と、叩かれる頭。

全然痛くないけど、怒ってみた。

もう一度言おう、全然べつに全然痛くないけど。



リビングから夢ちゃんたちが出てくる。



【夢】
「こういう大事な日も、お兄ちゃん達って変わんないんだね」

【悠真】
「まーバカだからな、どっちも」

「『なんだとー!』」


・・・ハモった。


ほらな、みたいな顔してるし!

はいはい、どうせバカは似てるって言いたいんでしょー!




『・・・って、こんなことしてる場合じゃない!』

【虹村】
「うわ、まじだ・・・。

じゃ、悠真、夢、行ってくるからな」

『いってきます、ふたりとも』



手を振ったわたし達に

ゆっくり笑顔になっていくふたりとも


やがて満面の笑みで、


「「行ってらっしゃい!」」


と、手を振ってくれた。


【虹村】
「ばあちゃんの言うこと、ちゃんと聞くんだぞー」

【悠真】
「分かってるっつーの!
さっさと行け!」

【夢】
「こら!悠真!」


変わらない家族の姿に安堵して。

ドアを開けた。

ドアが閉まるその一瞬まで

わたしたちは目を合わせていた。










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