第39章 通常運転
・・・と、まぁ。
気がついたらそう叫んでいた、
みたいな感じ?になってて?
わたしは今の状況を全く
理解していなかった。
『・・・・・・・・はっ』
【虹村】
「・・・?」
・・・先輩、上半身裸だったわ!!!
『や、やだー!
せ、先輩!服着ろ!服!服!』
【虹村】
「・・・・・・そっちが恥ずかしがってると
なんか・・・俺も、恥ずくなってくるんだけど」
『もともと恥ずかしいことしてんすよアンタはー!』
バタン、
と勢いよく扉を閉めた。
へたりこむ。
もう足の力が抜けていた。
『・・・ほんと、調子狂う・・・』
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俺はまだ、服を着れずにいた。
ボーッとする。
はちに掴まれた肩が熱い。
声がこだまする。
言葉が突き刺さる。
部屋を出ていったはちの姿を思い浮かべる。
去り際、めちゃくちゃ耳を赤くしていたあいつが浮かんできて、頬が緩む。
だけどすぐに、引き締める。
いつのまにか、ほんとうに
あいつ無しだと生きていけなくなったのかもしれねぇ。
へたりこんだ。
足の力が抜けている。
「・・・調子、狂うんだよ・・・」