第39章 通常運転
正座させられ小一時間。
長いよセンパイー。
校長先生の話並みに長いよー。
『・・・っと、赤司くんー』
いつものように赤司くんに手を振る。
優雅に振り返った彼は
少し目を見開いたけどまた戻った。
・・・振り返る姿が優雅、って一体・・・。
『帰ろー』
【赤司】
「・・・ふたりしてバカなんだな」
『ば、バカ!?』
帰ろうと言っただけなのにバカにされてしまった。
なんなのだ!一体!
『ちょ、どういうことだよー!』
【赤司】
「・・・いや、なんでもない。
じゃ、行こうか」
『くっ・・・なんか流されたけど・・・
もういいや!行こー』
赤司くんはわたしの手をとって歩き出す。
わたし達と一緒に怒られた赤司くん。
理由は勿論・・・
【虹村】
『なんでお前らも一緒に3on3やんだよ!!!?』
・・・こういうこと。
赤司くんも正座してたけど
なんかその姿も凛々しかったな・・・
・・・なんだそれ。
『・・・ん?こっち部室だよ?』
【赤司】
「いいから。」
出入り口から出たかと思えば、
真っ直ぐ部室に向かっていく赤司さん。
忘れ物でもあるのかな。
【赤司】
「・・・ほら、ここからは自分で行くんだ。
・・・俺はもう、かえるよ」
『えっ・・・どゆこと!?』
まさか、捨てられた!?
もう赤司家には置いていられない、っていう・・・そういう!?
今日は部室で寝ろって!?
ってちょ、帰んないでー!
『・・・行っちまったよ・・・。
・・・仕方ない、入るか。』
電気がついてる。
今日はこんな汗くさい場所で眠るのか・・・。
溜め息をつきながら開けると・・・
・・・上半身、裸の・・・
・・・先輩。
・・・・・・・・、
・・・・あ
『ぎゃぁぁぁぁあ!!!』
【虹村】
「う、うおっ!?」
なななんで先輩!?
ま、まさか赤司くん・・・
騙した!?
うわー、絶対いま微笑んでるでしょあの人!
まんまと騙されたわたしもわたしだけど!
ひえー、とりあえず出なきゃ。
【虹村】
「ちょ、おい!」