第38章 ほ、本編とか、し、知りませんー;
・・・なんだか、夢のようだ。
先輩と
またやり直せた・・・よね?
なんか嬉しい。ぽやー・・・。
【赤司】
「・・・ち・・・・・・はち」
『・・・うわ! な、なに赤司くん!』
【赤司】
「ちょっと連れて来てほしい奴が居てね。いいかい?」
『うん、いいよ』
・・・あー・・・この感じだと・・・
すっかり、ほんとすっかり忘れていたけれど、
・・・原作はまだ続いてる・・・
てか、今からが勝負時でしょ!
こっからが出番だよ!
・・・そして、『連れて来てほしい』っていうのは・・・
『やっぱ青峰だったー』
【青峰】
「やっぱってなんだよ。」
屋上。
秋空が少しずつ浮かんできた今日この頃。
そんな風景に似つかない男・・・青峰大輝は眠る。
【青峰】
「心の声駄々漏れ過ぎだ!
似つかない男ってなんだよ!」
『だってほんとのことだもん。』
青峰は面倒くさそうに寝転ぶ。
わたしも寝転ぶ。
ビックリした顔をされたけど
正直そんなものに構っている暇はなかった。
最近いろいろありすぎて忘れていたけれど
帝光バスケ部は津川の学校と対戦、
見事に勝利を収めた。
・・・当たり前、っていう感じがしたけれど。
主将はまだ先輩だから
涼太はベンチだった。
ノルマ制もなく、
ただただ勝利を収めただけ。
喜んでいたけど、でも・・・
どこか、味気なかった。
それからだな。
青峰が
サボりがちになったの。
原作と変わらず
青峰はよくサボる。
今もほら
こうやって寝てる。
『・・・青峰、知ってる?』
【青峰】
「あ?」
『・・・ずっとスポーツしてた人が
スポーツ辞めるとね・・・
・・・激太りするんだって。』
【青峰】
「!!!!?」
サッと。
ものすごく俊敏な動きで
自分のお腹を押さえる青峰さん。
・・・あらま。
『え、まさか・・・』
【青峰】
「太ってるわけねーだろ!
そうなるかもって思っただけだよ!」
俺がデブとかありえねー!
叫んでる。
青峰の太ってる姿とか想像できない。
想像したくないわ。