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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第30章 紫のお菓子




鼻を掠めたはちちんの香りは、お菓子でもない、香水でもない、甘いか香りがした




















「───・・・はちちーん」


『・・・・・・・ん』




・・・あれ?起きない





どうしよ、赤ちん先に行っちゃったし・・・

人を起こしたことねーし・・・



自分でも驚くほど、なんでか動揺していた



なんでだろう・・・はちちんだから?







・・・でも、なんで『はちちんだから』?







・・・んーわかんなーい・・・






「ねーはちちーん・・・


俺、わかんねーしー・・・」




『んっ・・・』





ほっぺをツンツンしてみると、呻くはちちん



その顔が可愛くて、何度でもやっちゃう





なんか、そーゆー顔かわいーよ、はちちん





いつもはあんなにクールなのに・・・笑うと変わるし、人を弄るの好きだし、こうゆう顔は別人みてーだし



やっぱり、はちちんって謎だ




さっちんはあんなに分かりやすいのに、はちちんが考えてることは分かんない


分かりっこないよ







「・・・なんでだろーねー」











ふと、ポケットにお菓子があったことを思い出した




すぐ取り出して、頬張る


んー・・・やっぱおいしー




さっき、はちちんに呆れられてまで買って貰ったお菓子


部費がどーのこーの言ってたけど、忘れたからいいや





ムシャムシャと食べてると、肩に額を乗せたまんまだったはちちんが目を覚ました



『・・・ん・・・?
・・・あれ?』


「おはよーはちちん」

『お、おはよー・・・』



降ろして、伸びをするはちちんを担いだ



・・・ってゆうか、持った




『え、ちょ!? うわぁ!!!!』


「あんま暴れんなしー・・・

部活、遅れそうだから走るね」


『え、ちょっキャァァァァア!!!!』




















・・・どうせ遅刻だったから怒られたけど
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