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【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから
第30章 紫のお菓子
───あの子は今日も買っていく
大きなカゴに、たくさんの飲み物を詰め込んで
華奢なのに、その小さな手で一生懸命もっていく
重そうなのに、嫌そうな顔ひとつしない
まるでこれが当たり前かのように
・・・あ、来た
必ずあの子は買っていく
お菓子である僕を
何故なのか分からないけど、必ず買っていくんだ
満面の笑みで、まるで誰かの幸せを思い浮かべているかのように
───その理由がなんなのか、僕は未だに分からない
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