第29章 緑の占い日和
・・・最悪な夢なのだよ・・・
はちが夢ってどういう・・・
いつもより早く起きてしまったから、仕方なく早く準備をする
ネクタイもきっちりと締め、身だしなみを整えた
朝食もいつもより早い時間
おは朝まで時間があり余っている
「・・・退屈なのだよ」
俺は今、絶対に原作では見せられないような座り方をしていた
原作で見せたら緑間真太郎が壊れてしまうのだよ。
所謂、キャラ崩壊なのだよ。
《皆さんおはようございます!
では、おは朝星占い☆
今日の第一位は───射手座のあなた!
大切なモノを見つけ出せるかも!》
む・・・まぁ、一位でなくとも、6位以下でなければ・・・
《第二位は───
──蟹座のあなた!
今日のラッキーアイテムは
『空から降ってくるもの』です!
そんなの、今どき雨しかないですよね》
よしゃきた
二位か。まぁいいだろう
・・・むむ、そして・・・なんだ?
ラッキーアイテムが空から降ってくるもの?
そんなの雨しか・・・
・・・・
・・・・・
・・・なぬぅ!!!!?
───これじゃ、丸っきり夢と同じなのだよ!
《ついでに言っておくと、ラッキーナンバーは──8!
何事においても、8を選ぶといいでしょう!》
8か・・・
背番号でいうと・・・・・・・・・・・・・・誰だ?
まぁいい。
ラッキーアイテムは空から降ってくるもの・・・
雨になることを祈るのだよ
《────今日は今年最高の晴れ空!
ピクニック日和でしょう!
特に都内では予想降水量がゼロ!
奇跡のような天気ですね☆》
ほんとに奇跡のようだな・・・・
何がピクニック日和、なのだよ
馬鹿にしないで欲しいのだよ
語尾に☆をつけるのは黄瀬みたいだからやめるのだよ腹立つ
「・・・・・・・はぁ・・・」
俺は今年最高に深い溜め息をついた