第5章 どうにかできる
『!!?
な、なに!!?』
幸せな空間から一転、辺りがまっ暗闇になった。
『・・・・・・な、に・・・』
【虹村】
「・・・なにじゃねえだろ。早く起きろ!」
スパコーンッといい感じの音がして、鈍い刺激が脳に伝わった。
『! なっ!』
【虹村】
「おっせぇんだよ・・・もう9時だぞ」
『まだ9時じゃないですかー』
【虹村】
「うっせぇ!早く起きろ!シメられてぇのか!」
『ひっ・・・起きます起きます!』
こんなにも「シメる」の言葉が生々しく聞こえたことはない。
しかもにじむー、めっちゃ怖いし
【虹村】
「今日も部活だかんな。お前にも来てもらわねぇと」
『へ?なんでですか?』
するとまた、にじむーは心底絶望したような顔になった。
いや、今の私悪いの!?
【虹村】
「・・・昨日いったじゃねぇか。人手不足だから手伝ってもらうって」
『・・・・・・・・・・・・・あ』
【虹村】
「思い出すのおせぇよ。なに今の間」
またスパコーンッといい音が響いた。