第13章 壊れた歯車
海斗side
店のことは優に任せ俺たちは進む
仁、斗真、陽希…そして和馬も今日は着いてきた…
店は日本庭園が広がり情緒溢れこれを目当てに来る客も多いだろう…
仁は先に行っちまうし…あいつどこに行った?
ドンッガシャーン!!
「……あっちだな」
「暴れてるな…。」
「…ああ」
「…止めるの大変…でも…場合によっては…放置…相手…殺す…」
「ちょちょ…陽希くん怖いこと言わないでよ。斗真くん優しい君が好きだよ?」
「斗真…うざい…」
「ガーン…」
ドカッドカッバタッ!!
部屋に入るとそこには着物のあいりを抱いた仁と血まみれで意識を失っている黒髪の男がいた…
ドカッドカッ!!
仁の脚は止まらず彼を蹴り飛ばし続ける…
「足りねぇ…殺す…」
ヤバイ…すでにボロボロの男…
「仁…止めろ!」
「まじ死んじまう。そいつ…」
「うぜぇ…俺の女に手を出しやがって…」
「それより…あいりはいいのか?」
仁の目線があいりを捉え
「チッ…地下に入れておけ…。」
あいりを抱いて外に出ていく仁…
「後片付け…俺らか…。」
何はともあれあいりを見つけられて良かった…
「和馬…こいつ宮田か?」
「この腫れている顔ではちょっと…」
「だよな…」
~海斗side end~