第12章 なぁ、たまには慰めろよ…
「はぁ…はぁ…っ!」
足首が痛い…
2階からどうにか降りて祖父の家から出たまでは良かったけど…靴がない…
気付かれる前にここを離れなくちゃいけない…
この辺の土地勘が全くないから適当に走る
仁に電話したくてもスマホがない
幸いにもお金はあるからタクシーが使える…
タクシーに乗ると運転手に変な目で見られた
「お客さん?どこまで行きます?」
「あ、繁華街までお願いします…」
「…繁華街までですね…。少し時間かかりますよ。」
そして動き出す車…
流れる景色…もう辺りは真っ暗
時計は19時を指していた
18時には戻ると言ってしまったため、怒ってるんだろうなー…
「はぁ。」