第11章 上書きって意味知ってるのかしら?
海斗side
ガチャッ
「すみません…遅くなりました」
部屋に入ってきたのは優だけ…
「お前…あれから3時間経ってるぞ!遅えよ!」
「だからすみませんって言ったじゃないですか。あまりにも彼女が可愛すぎてつい…ね?」
優のやつ笑ってやがる…このドSを笑顔にさせる夏海ちゃん…頑張ったんだろうな…
「海斗、止めてください。それ以上彼女のこと考えたら…潰しますよ」
「…恐っ」
「優…」
「そうですね、馬鹿話はこのくらいにして…」
仁の呟きで一気に切り替わる雰囲気…これが俺らのチームとしての顔だ
「彼女を襲ったのは男3人です。隣県かどうかは分かりませんでした」
「こっちでも話してた。予想だが隣県のチームじゃねぇ。支配下の奴等じゃないかって…なぁ?和馬…」
「ああ、…映像にも何もなかった。隣県じゃないと俺は思う」
「斗真はどう思います?」
「支配下でそんなことをする馬鹿いんのか?」
「…彼女…美人…」
「思わず手を出しちゃいましたって?斗真や海斗じゃないんだしそれは…」
「和馬…どう言うことだ?あ?」
「斗真は別として俺はしねぇぞ」
「仁はどう思います?」
「…支配下だ。だがまだ分からねぇことが多すぎる…引き継ぎ見回りを怠るな」
互いに顔を見合せ静かに頷いた
~海斗side end~