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あなたにだけは囚われない!【R18】

第10章 立ち止まってもいいですか?


“お前に覚悟ができるまで俺は待つ…返事は急がなくていい”

仁にいた婚約者…そして家…
どう見ても私とは育ちが違いすぎる橘さん



『…はぁ』

「どうしたあいり…そんな顔をして」

『たっちゃん…桜宮って知ってる?』

夕飯を食べに遊びに来ていたたっちゃん

「ああ、俺がお世話になった恩人のひとの会社でもあるしな…それがどうかしたか?」

『…んん、なんでもない。』

「……。あいり…俺は心配なんだ」

そういえば“心配だ”ってドンキーも言ってた
顔は全く似ていないのに何故かその表情が被って見える。

『フフッ…』

「笑うな…」

『とりあえず明日学校休んで“あの人“に会ってくるね』

「…分かったよ。どうせ止めても聞かねぇだろお前の母親と同様にな?」

『分かってるじゃん…フフッ』

「早く食え…鍋が冷めちまう」

『…はいはい』


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