第114章 思わぬ出会い(10)
雅「…俺ジイチャンに会いに行く」
翔「え?」
櫻井の屋敷から帰宅して夕食を食べ終わった後、雅紀が突然切り出してきた
智「ジイチャンに会いに行くって…どうしたんだよ」
雅「会ってジイチャンの気持ちを知りたいし一言お詫びしたい…その上で父ちゃんと母ちゃんが幸せだったんだって事伝えたい」
和「…気持ちは解りますが、止めた方が良いと思いますよ?」
雅「でもこのままじゃ、何時まで経っても俺ジイチャンに会えないままだよ…」
…何時まで経っても…?
潤「雅紀兄さん…会長とはどれくらい会ってないの?」
雅「…大野に引き取られた時に1回会っただけ…」
翔・潤「1回だけ!?」
いくら何でもそれはあんまりだろ!!
雅「だから会いたいんだ。このまま一生会えないなんて俺嫌だから…もし少しでも可能性があるなら…」
そう言っていた雅紀の顔は、何時もと違っていた
和「…解りました…私も行きます」
潤「え!?」
雅「だ、ダメだよ和は!」
和「私が一緒ならお爺さんもきっと無下にはしないでしょ。それに私も久しぶりにお爺さんにお会いしたいし」
…やっぱり和也もあまり会ってないのか…
けど、そうなると…
潤「俺も行く!」
…だろうな…
智「…はあー…解った、俺も行くよ。その方が都合が良いだろ…って事で翔くんはどうする?」
翔「…皆が行くなら俺も行くよ」
こうして、何故か突然俺達全員での里帰り(?)となってしまった…