第91章 甘い罠には気を付けろ!?
キッチンでの騒ぎを聞き付けて、智兄さんと雅紀兄さんがやって来た
智「何騒いでんだ?」
雅「あーーーっ!潤お前翔ちゃんに何してんだよ!」
すると潤くんは翔兄さんを再び強く抱き締めて
潤「雅紀兄さん…悪いけど翔兄さんは渡さないよ」
翔「ば…馬鹿!お前何言って…!」
雅「…本気で言ってんの?潤…」
潤くんと雅紀兄さんの間で火花が飛び交うほどの空気を智兄さんが割って入った
智「おいお前ら…いい加減にしろよ」
翔「さ、智く…」
智「翔くんは俺のだからな!」
翔「はあー!?」
それを聞いて俺は明らかにおかしい事に(やっと)気がついた
智兄さんが入った事で3人が揉めだし、潤くんが翔兄さんを離した隙に翔兄さんの腕を掴んで、近くの客間に逃げ込んだ
翔「い、一体何なんだ?あの3人は…」
和「シー…静かにしないと気づかれますよ?…多分原因はあのカレーだと思います」
翔「カレー?だってあれ潤が作ったんだろ?」
和「実はあのカレーの中に入ってるチョコレートは、ザマスのおばさんが潤くんに持ってきた物なんです」
そう言うと翔兄さんは呆れた顔をして
翔「またあの人かよ…ホンっと懲りないな…潤も何でそんな物入れるんだよ…」
和「貰ったその場で食べた時は何ともなかったんです…だから大丈夫だって事で…」
翔「ってか和也、お前は大丈夫なのか?」
和「私は危ない橋は渡りません!智兄さんと雅紀兄さんも大丈夫なら食べようと思って、後で食べると言いましたから」
翔「…2人は実験台かよ…」
言っときますが翔兄さん、お陰で状況判断が出来てるんですからね!(俺がいなかったから一人でワタワタしてたでしょ!絶対!!)