第85章 隠された真実
~潤side~
翔「あいたたた」
潤「あーあ…大丈夫?翔兄さん…」
昨日、めでたく智兄さんが松岡さんと結ばれた
それは本当によかったんだけど和也が
『翔兄さん!智兄さんを泣かせた罰です!今日1日便利屋の依頼は翔兄さんがやって下さい!』
…って言われてほぼ翔兄さん一人でやっていた…
そのお陰でどうやら今日は筋肉痛が酷いみたい…
潤「でも翔兄さん、普段どれだけ動かないかが解るね」
翔「うっさい!…っとに和也のやつ、あの顔と喋り方に反比例してホントにトゲがあるよな…」
…そういえば…
潤「…ねぇ翔兄さん…その和の話し方なんだけどさ…」
翔「ん?」
潤「和って普段はあんな風に敬語を使うでしょ?あれって何でかなぁ…」
翔「何でって…どうしたんだ?突然…」
潤「以前依頼で和が女装して行った事があったでしょ?(第27~33章)」
翔「ああ…松山香住さん探しの…それがどうしたんだ?」
潤「お父さんの辰巳さんが亡くなった日、香住さんの伯父と伯母が辰巳さんの遺書を探してる所に出くわしたんだけど、それを見て和キレたんだよ…その時の話し方、翔兄さんがキレた時みたいな感じだった…」
自分の事を『俺』って言ってたし…普段からは想像も出来ない喋り方だった…
翔「んー…人間、感情が高ぶると本性が出やすいからな…」
…って事はあの時の和が本当の和…?
潤「…智兄さんか雅紀兄さんなら解るかな…」
翔「…和也からすると触れられたくない事かもしれないからな…あまり深く詮索するなよ」
潤「うん…」
解ってはいるけど、俺はどうしても気になって仕方がなかった