第68章 プロポーズ大作戦！（３）

～翔side～

翔「え！結婚！？」

雅「そうなんだ！さっき広野から聞いたんだ！今回のお見合いは、もう既に結婚まで話が進んでるって！」

という事は、このお見合いはただの顔合わせだけ…？

遅れてホテルに着いた俺は、雅紀から話を聞かされた

潤「ひどい…本人の意志を無視して…」

話を聞いて、和也が飛び出そうとしていた

雅「和！？」

和「お爺さんの所に行きます！」

潤「駄目だ！和！お前が行ったって、この婚姻が解消にはならないんじゃないか！？」

和「お爺さんに頼みます！…無理なら私が邸に戻ります…それでお爺さんを説得します！」

翔「無駄な事は止めろ！和也！」

和「翔兄さん…あっ…」

俺が一喝した事で、和也が動きを止めた

その隙に潤が和也を抱き締めていた

潤「和…頼むから俺の側にいてくれよ…」

和「潤…くん…」

翔「和也…気持ちは解る…でも、この間も言ったけどお前が行ったって、智くんは喜ばないよ…逆に悲しませるだけじゃないか？」

和「…でも…」

翔「大丈夫。今回の事は俺達がどうこう言うより、きっとあの人が納めてくれるから」

和「あの人？」

雅「そういえば翔ちゃん、何処に行ってたの？」

翔「うん…ちょっと…あっ…」

俺達が話をしていた所に、智くんと親子連れの二人が近づいてきた

智「…お前ら、来てたのか…」

雅「智兄…」

父親「智さん、この方々は？」

智「あ、自分の弟たちです」

沙「まぁ、兄弟が沢山いらっしゃるんですね？楽しそう」

…彼女が見合い相手か…