第1章 新しい家族(1)
雅「って事は智兄とそいつは半分血の繋がった兄弟って事?」
和「いわゆる異父兄弟ですね。…で、会いに行こうって事はもしかすると・・・」
智「うん。良ければ一緒に暮らそうって思ってる」
雅紀と和也は顔を見合せて考えているようだった。
・・・まぁそうだよな。俺は半分でも兄弟になるけど、こいつらとは血の繋がりのない他人みたいなものだからな…
やっぱ無理か…と思ったその時
雅「いいよ。会いに行こ♪」
智「・・・え?」
和「その方は近くに住んでるんですか?名前と年齢は?」
智「え?え?あ、あの、い、良いのか?」
雅「何ドもってんの(笑)」
和「とりあえず会ってみて決めても遅くありませんからね。智兄の弟なら害はなさそうですし」
智「…雅紀…和也…」
2人の優しさに思わず涙が流れてしまった。
俺、良い弟をもったなー・・・
雅「なーに泣いてんの(笑)」
和「膳は急げと言いますからね。早速行きますか」
智「…うん。行こう」
俺達は新しい家族の元へ向かった。