第45章 ~45~
「」
「あ、優鞠」
「今日はお休みだけど、なにか予定あるの?」
「ううん。今日は軍議があるから政宗とも約束してないし……」
「そう。じゃあ、私と城下へ出掛けない?」
「ほんと?」
「うん。と外へ出掛けたことないなぁと思ってたの」
「そうだね……ふふ、嬉しい」
「ふふ。何か美味しい物でも食べに行こう?」
「うん!」
優鞠と城下へと出かけて、市を見て歩く。
今日も町は活気に溢れていて、色々な店が立ち並んでいて、何度来ても楽しい気持ちになる。
「何か欲しい物ある?お給料頂いたんでしょう?」
「うん。初めてのお給料だから、何か記念に残る物が欲しいな……」
「記念に残る物……簪とか櫛とか?」
「そうだね……反物はちょっと手が出ないし……帯飾りとかかなぁ」
女性用の小物を売る店を物色しながらゆっくり歩く。
(うーん……あの花の帯飾りかわいいなぁ……でもさっきの店の櫛も、デザインが凝ってて可愛かったなぁ……)
ひと通り店を見ても、なかなか決まらず悩んでしまう。
「、どう?気に入ったのあった?」
「うーん……」
「まあ、時間はあるしゆっくり決めましょ?」
「そうだね」
「じゃあ、甘い物でも食べない?美味しい甘味があるお店があるの」
「食べたい!行こう」
「ふふ、こっちよ」