第43章 〜43〜番外編②
目が覚めて、政宗の顔が目に入って、抱き締められながら寝ていたのだと気がついた。
「……んんっ……」
「起きたか?」
「うん……もう朝……?」
「まだ夜明け前だ」
「そっか……」
「まだ寝てろ」
政宗はそう言うと、私を抱きしめ直して目を閉じた。
(……やっぱり綺麗な顔だなぁ……)
起こさないようにこっそりと顔を盗み見る。
(……昨日はごめんね……でも……今回の事でますます絆が深まったっていうか……やっぱりこの人と居れば幸せだなぁ……)
微笑んで、もう一眠りする為に政宗の胸に顔を埋めた。