第39章 〜39~
朝餉を食べ終えて、仕事があるという政宗と別れ自分の部屋に戻る。
(……今日は朝からドキドキしたなぁ……)
朝のことを思い出して短く息を吐いた。
(朝……目が覚めて好きな人が居たらそりゃ幸せだよね……)
政宗に言われた言葉を思い出しながら、今日の予定を考える。
城に来てからもう1週間が経つ。
そろそろちゃんと仕事をしようと思い立ち、昨日の話も気になり優鞠を探しに行こうと部屋を出ようとすると、襖が開く音がした。
「おはよう、」
「優鞠!おはよう!」
「……なんでそんなににこにこしてるの……」
「ふふ、なんでもないよ」
優鞠は笑う私を少し照れくさそうに見た。
「まあまあ、とりあえず座って?」
「うん……お茶入れるね」
優鞠はお茶の支度をして、私と向き合って座った。