第33章 〜33〜
今日の午前も昨日に引続き、三成くんと書庫整理の続きをした。
書庫整理はまだまだ終わりが見えないが、三成くんはゆっくりで構わないと言ってくれたので、午後は自分のために時間を使う事にした。
(今日の午後も軍議なんだよね。)
昼餉を終えて部屋に戻り、戦国時代の勉強をしていた。
三成くんに貰ったドリルをやったり、また新しく三成くんがくれた絵巻物を見てこの時代の言葉使い等を頭に入れていく。
慣れてくると面白くてつい夢中になっていると、窓の外が薄らと赤く色づき始めていた。
(もう夕方……そう言えば……優鞠はちゃんと秀吉さんと話せたかな……)
優鞠は昨日、秀吉さんと話をして自分なりのケジメをつけると言っていた。
(……午後は軍議だから、秀吉さんは勿論参加するだろうし……優鞠そろそろ帰ってくるかな……)
お茶でも飲んで一息つこうと立ち上がると同時に襖が開かれる音がして振り返った。