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イケメン戦国〜未来を夢見る〜

第23章 〜23〜







「お話中すいません、秀吉様、お館様がお呼びでございます。」

「そうか、わかった。今行く。じゃあ、俺から信長様に伝えておく」

「あ、うん。お願い。今日はありがとう」

「ああ、じゃあ……」


秀吉さんがそう言って信長様の所へ向かおうとすると、女中さんが慌てて言った。


「あ、秀吉様!様もお連れしろとの事で……」

「……そうか。」

「え、私も?」

「はい……」

「だそうだ。行くぞ。」

「うん……(なんか緊張するな)」



女中さんにお礼を言って信長様がいる天守へと向かう。
廊下を歩いていると、前から光秀さんが歩いてくるのが見えた。


「ああ、秀吉。お館様がお呼びだぞ?」

「聞いたから今向かってるんだよ」

「そうか、それは邪魔したな」


光秀さんは薄く笑うと、私を見て言った。


「、また明日な」

「……はい」


私の返事を聞くと満足げに笑って光秀さんは歩き去った。
また歩き出しながら秀吉さんが聞いてきた。


「明日?」

「あ、うん。なんかね、私と話がしたいから御殿に来て欲しいんだって」

「話?光秀とお前が?」

「うん……何の話なのかよく分からないけど……」

「ふぅーん……俺も行く」

「え?なんで……」

「光秀とを2人っきりにするのはなんか嫌だ」

「なんか嫌だって……まあ、秀吉さんが付いててくれた方が私も安心するけど……」

「そうだろ?」

「光秀さんって……なんか苦手で……あんまりどういう人か分からないけど」

「俺もだ。あいつの考えてる事は掴みきれない」

「そうなんだ……」

「だから、明日は俺も行くからな」

「うん、ありがとう」


私はほっとしながらも、秀吉さんと光秀さんってやっぱり不仲なのかな……などと考えていた。


程なくして天守についた。
信長様とは久々に話すような気がして緊張してきたが、女中として働かせてもらえる事を自分からもちゃんとお願いしようと心に決めて天守へと足を踏み入れた。



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